6月定例議会報告
6月定例議会が6月5日から13日の間に開催されました。開会に先立ち全国市議会議長会から10年表彰の伝達があり他の議員とともに表彰状と議員バッチをいただきました。今後も「生活者の視点と立場で」という初心を忘れずに精進を重ねてまいる所存です。

今定例議会で、本会議中の他議員への誹謗中傷を含む不規則発言により苫小牧市議会初となる懲罰委員会が設置され、懲罰対象者となった議員の本会議での陳謝がありました。今回のことを市議会全体が重く受け止め、今後の議会運営に活かしていかねばなりません。

議案審査に、新消防庁舎建設の契約締結が提出され質問いたしました。これまで市は受注機会の拡大という観点から、大型物件については分割発注するという方針を立てて、今回もおよそ10億円の庁舎本体工事を2分割にしておりましたが、結果として全く同一のJV(企業体)が受注するという結果となり、庁内のちぐはぐな対応について質し再発防止を求めました。
また、この2本の工事に入札した受注業者以外の6件の応札は予定価格の全て1割から2割近くもオーバーし失格となっていることを問題視し、本工事の下請けや孫請け更に労務者へのしわ寄せが行かないか厳しくチェックするとともに、市の予定価格そのものの見直しも求めました。
いづれも、私の質問や提案の趣旨に沿った対応を検討していく旨の答弁がされておりますので、今後の経過を注視してまいりたいと思っています。

今定例会の一般質問には19名の議員が通告し、私は9番目に登壇しました。以下、その内容について報告いたします。

一般質問の要旨

以下、私の質問(○)と市の答弁(●)の要旨です。
1.中小企業振興条例について 苫小牧市中小企業振興条例は、私も策定の必要性について3年間にわたり求めさせていただいておりましたが、平成25年4月1日に関係者のご努力により施行され1年間が経過しました。
この間の取り組みについて質すとともに本条例の理念を更に浸透させ実効あるものとするために「(仮)中小企業振興推進計画」を策定することを求め、市長から検討する旨の答弁を引き出しました。

●施行後1年が経過したが、成果と今後の取り組みの考えについては。
○苫小牧市中小企業振興審議会を立ち上げて「創業促進・人材育成・事業継承」をテーマとした3回の審議会と2回の勉強会を開催した。また、条例施行記念シンポジウムを開催した。今後は中小企業実態調査や中小企業振興の先進事例を持つ帯広市に視察計画している。

○条例に掲げられている「市の責務」について、施行前と後では何か違いはあるのか、またどの様な成果が得られているのか。
●成果については市内の中小企業の実態を正確に把握することが必要であることから、今年度は業種、事業規模、人員体制などの実態調査を実施する。また、中小企業の受注の拡大については庁内に条例理念とともに周知に取り組んでいるところである。

○中小企業振興条例の理念が市役所全体に浸透していない、職員全員が常に本条例を念頭に入れて業務にあたらす仕掛けづくりを求める。
●記念シンポジウムに30名の職員が参加しているが、今後においても中小企業振興条例の理念の浸透を図っていく。

○条例に掲げられている「大企業の責務」に関連して、市内大型店に対して市商連への加盟促進を行政の立場からも後押しすべき。
●大型店に対し、商店街組織への加入を促進し、地元商業者との連携を図るよう働きかけていきたい。

○市役所組織を広範に跨る中小振興施策を束ねて横串を刺し、目標と進行管理をする「中小企業振興推進計画」の策定を求める。
●実効性ある計画策定を検討したい。(市長答弁)

2.市発注工事について 経済の域内循環を進めるために、これまで取り組んでいなかった市全体の発注額を把握し地元発注率、中小企業への発注率のデータを抑えて分かりやすく情報公開することを求めました。また、建築業法改正への対応や時代に合った入札方法への改善を求めました。

○契約課を通している市の発注額は毎年公表されているが、企業会計を含む市全体の発注額について市は把握したことがない。事前に調査を行うよう申し入れしているがその結果は。
●現在取りまとめ中の速報値ということで、1件5万円以下の少額契約を除き23年度は約126億円、24年度は約187億円、25年度は約186億円であり、うち地元発注率は23年度89.7%、24年度83.9%、25年度90%であった。また、地元発注のうち中小企業への発注は、23年度98.5%、24年度97.9%、25年度97.5%であり、これらの評価については今後分析する必要があると考えている。
○これらの数字については今年度以降しっかり纏めて、分析し、市民に分かりやすく公表することを求める。
●その方向で取り組んでいきたい。

○市発注工事の下請けにおける市外業者の選定状況と選定理由についての認識は。
●過去3年間の一次下請けの状況としては、23年度207件で3億4,700万円、24年度で223件で5億6,300万円、25年度で206件で6億8,200万円となっている。主な選定理由として実績や専門性の観点から対応できる業者が市内にない、あるいは工程上、その工期内に当該工事ができる市内業者が見当たらないという理由である。
○市の認識とかけ離れた実態もあると聞いており、提出書類があるから良しというものではなく更に踏み込んで実態の調査や指導をすべき。
●どの様なチェックができ、実効性を上げられるのか研究したい。

○先の建築業法改正による解体工事の追加と施工体制台帳の提出義務の狙いと業界の環境変化に対する市の見解は。
●これらの狙いは公共施設の維持更新時代に対応した適正な施工体制と、その担い手の確保を目的としていると認識している。ただ、法案が成立してから日が浅く、今後の情報収集に努めてまいりたい。

○入札参加登録には経営審査事項(経審)という書類の提出義務があるが、この書類作成費が年間10数万円かかるとそうだ。たたみ工事については過去6年間において入札が1件もなく、今後も工事が見込めないことから、たたみ工事については経審の必要のない「工事」ではなく「物品」に変更すべき。
●たたみ工事は内装仕上げ工事に分類され、市の建設工事等入札参加資格の登録工種は、建築工事の種類とが土させていることから、近年実績が無いことを理由に登録工種から外せない。
○室蘭市などでは同様の趣旨で時代に合った考え方で工夫していると聞いている。他市の事例や業界からも話を聞き時代の流れに合ったものとすべき。
●これまで策定していなかった要綱などの整理の段階で検討していく。

3.小学校同好会活動について 27年度の冬から一部の学校の体育館開放事業に暖房導入が予定されていることから、導入できない学校の小学校同好会活動への対応を質しました。大人の一般開放事業については兎も角、市内の同じ小学生同好会への対応に大きな格差があってはならないとの立場で求めさせていただきました。

○学校開放事業における同好会登録状況と利用状況並びに冬季間の利用状況は。
●26年度の登録は121団体、登録人数は1,867人。体育館の利用状況はほぼフルに利用されており、冬季間においても同様の状況である。

○暖房導入予定校と未導入校の同好会利用状況は。
●暖房導入校9校の利用団体は43団体、登録人数672人。未導入校の利用団体は16校利用団体は78団体、1,195人となっている。

○暖房導入方式の内容と改修見工事費、未導入校の暖房導入に向けた検討と導入時期は。
●導入校は屋内体育館暖房を切り離してタイマーを設置するが1校10万〜15万程度で総額150万円前後と考えている。また、未導入校については具体的な積算は行ってないが設備変更に多額の費用が想定されることからどのような対応ができるか検討している。

○子供たちに対し大きな不平等が生まれることから、最低限の格差を縮めるために暖房導入の体育館への乗り入れ、もしくは学校用ジェットヒーターの導入を検討すべき。
●他の学校の乗り入れについては難しい。ジェットヒーターの導入は安全性や管理の問題など難しさがあるが、可能な限り不公平感や、差のない対応となるよう検討したい。

 4.錦大沼ハナショウブ園について ハナショウブ園の造成については、市民有志でつくるハナショウブ会の現在の会長さんから、6年前に市の花であるハナショウブの認知度が低いので、それを文字通り市の花として市民に愛でてもらうために、数の纏まったハナショウブ園を造成したらどうか、それには事業所などから苗の寄贈やボランティアによる草刈りなどの作業も取り入れて、市民の力によるハナショウブ園造成にしたらどうかというアイデアから出発したものでした。この間、私はハナショウブ会の相談役を仰せつかっています。

○ハナショウブ園の整備状況は。
●21年度から植栽を開始して昨年度まで株分けされたものを含め、植栽予定株数の1万株に達した。今年度は園路390mと、ベンチ11基を整備する。

○この間に市民からどの様な協力があったのか。また、市民協力についてのPRの考え方。
●21年に市内8つの企業・団体で発足された「ハナショウブの会」より、苗8千株と維持管理費用40万円の寄付、更には草取りや株分けのボランティア作業の協力をいただいている。今年度はベンチ8基の寄贈をいただいており、入口に市民協力によってできた経緯が分かる看板を設置する。

○観光資源としての活用はどの様に考えているのか。
●ハナショウブ園の完成により、錦大沼公園の新たな名所となることから、市としても見所や開花時期に合わせた行事など、関係団体と協議しながらPRに努めていく。

○錦大沼公園も含まれている樽前地区振興計画に組み入れて、樽前地区の活性化にもつなげる取り組みを検討すべき。
●そのように検討してまいりたい。

○オープン後の維持管理作業への市民協力をお願いし、市民手づくりのハナショウブ園とする考えを持つべきでないか。
●ハナショウブの会に引き続き協力を求めると共に更に多くの市民に作業していただけるよう検討していく。

○今後毎年、株分けによる苗が200〜300株も出るが、当該地に植栽できるスペースはもう無い。ボランティア作業をしていただいた市民に分けて、各自の庭に植えてもらい市の花であるハナショウブを市全域に広げてはどうかとの提案があるがどうか。
●関係者と協議してまいる。

○今年の1万株達成セレモニーの内容と来年度のグランドオープンセレモニーの考え方は。
●本年7月第3週に記念セレモニーを予定し功績の看板と除幕式を行う、グランドオープン以降については今年の状況を見た上で指定管理者なども含めた関係機関と協議してまいりたい。

○開花時期が、樽前山神社まつりとみなと祭りの間にあたることや見頃が2週間程度と限られている。市民に人気のフリーマーケットなどを開催して人を呼び込むなどの検討してみてはどうか。
●それも含めて検討したい。